| あごのズレを予防するにはどうしたらよいのでしょうか?
右利きの人は、左を意識する
人間は重力に対して前後左右バランスよく生活している時が、一番からだに対する負荷が少なくて済み健康でいられます。日本人のほとんどは、右利きだと思います。動作を始めるのはほとんどが右手、右足ではないでしょうか。それを、意識して左主体にしてみましょう。もちろん、いきなり左手で物を書いたり料理をしたりというのは無理だと思いますので、できるところか始めてみましょう。ちなみに左利きの方も、日常の生活様式が右利きを基準にできていますので、やはり左を意識してみて下さい。
例えば、歩き出す時、意識して左足から踏み出してみましょう。飲み物を飲む時は左手で持って飲みましょう。歯磨きも左手でしてみましょう。(最後の仕上げは右で行なった方が良いかもしれませんが)物を取るときも、細かい作業や力が要らないときは、左手で行なってみましょう。掃除機は左手でかけましょう。などなど、挙げ出したらきりがありませんが、利き腕と反対の左手や左足でできる事は意外とたくさんあると思います。要は意識して続ける事です。必ず自分の中に何か変化を感じる時が来ます。
また、左を使うと右脳を刺激する事になります。右脳の話は七田眞さんの著書を読んでいただくと詳しく書いてあります。私もかなり読ませていただきましたが、まさに「21世紀は右脳の時代」と言い切る人もいるくらい、重要な要素を含んでいます。子どもを天才に育てたかったら右脳を刺激する育児を心がける事です。ちなみに「勉強しなさい」と子どもの尻をたたくのは、左脳を刺激しています。このあたりの事は、また機会を見て書きたいと思います。
スポーツの中には非対称的な動きを強いられるものが多いと思います。例えは、ゴルフの練習に行って100球打ったら、100回とは言いませんが、50回くらい反対に振りましょう。たぶん、腰が軽くなると思います。野球の素振りも同じです。ラケットを持つ競技は左手でもたまには振りましょう。からだのねじれを元に戻すと考えればわかりやすいと思います。全てはバランスです。
これらの事は、誰でもその気になれば、簡単に実行できる事です。あとは、本気でやる事、それを継続する事です。このあたりが、私がいつも言っている「健康は与えられるものではなく、自ら努力して勝ち取るものえある」という所につながっていきます。安易にクスリやサプリメント、ビタミン剤などに頼ることなく、人間が本来持っている生命力を高める事により健康を勝ち取りましょう。
歩行であごのズレを予防する
それはずばり「歩行」です。そう、歩く事です。以前も書きましたが、人類が人類たるゆえんは2足歩行を行なうようになった事であると言っても言い過ぎではありません。チンパンジーやゴリラと人間の遺伝子を解析すると、ほとんど違わないそうです(99パーセント近くが同じ)。ではその違いはどこから来るかというと、2足歩行による大脳の急激な発達によりもたらされたと言えます。チンパンジーの知能は人間の3歳児程度といわれます。そこからの違いが2足歩行によってもたらされます。
猿回しで芸を教え込む時に、まず覚えさせるのが2足歩行だそうです。これを身に付けると従順になり、芸を覚える速さが急速に上がるそうです。また、長く猿回しをやっている猿の骨格を調べてみると、人間とそっくりに変化しているそうです。つまり、人間だけでなく、遺伝子に関係なく2足歩行により重力が脳を刺激し、脳の発達を促す事を示しています。
人間の体は、歩く事によりある程度自動的に修復されるようにできているようです。もちろんかみ合わせもある程度整えられてきます。交通機関の発達により、人間は便利さを手に入れた反面、歩く事をしなくなりました。特に都会の方よりも地方に住んでいる方のほうが車社会にどっぷり浸かっている傾向が強く、ちょっとそこまで買い物に行くのも車を使う場合が多いのではないでしょうか。
私が勉強をしています構造医学では、体に良い歩き方を「生理歩行」という呼び方をしており、病気の予防、治療法として歩ける全ての患者様に指導されているそうです。つまり、良い歩き方というものがあり、我流では効果が少ないか、逆に作用する場合もあるということです。
では、その「生理歩行」をご紹介いたします。
体に良い歩き方「生理歩行」
歩行の際はできるだけ軽装にして靴は運動靴やジョギングシューズが望ましいです。本当は平坦な土の上を歩くのが一番いいのですが、今の住んでいる環境ではそれは、難しいと思いますので、舗装された道を歩く事が多いのを考えると、底が固くて足底への衝撃が大きい革靴や、女性の場合ハイヒールは絶対避けるようにしましょう。
歩く時は両足で一線をはさむように歩き、がに股や内股にならないように一線に足を平行に動かすようにします。(一線上に乗せるように歩くとモデル歩きになりますので、それはまた別の効果はあるのですが、長く歩くのは困難ですのでこの場合はあてはまりません。)
上体はやや前傾させ、まっすぐ前を見ます。腕を振るとき、ひじを必ず屈曲させます。(運動会の入場行進や軍隊行進のように、ひじをピッと伸ばして腕を振ると、肩関節に余計な応力がかかって過多を壊す事もおるので、必ずひじを曲げます。)また、腕を振るとき、前方へ大きく振り出すのではなく、むしろ、曲げたひじを後へ引くような気持ちで行ないます。手にはあまり力を入れず、真綿を軽くつかむような感じで握ります。親指を内側にギュッと握りしめると心不全などを誘発することもあるので、親指は立てるようにします。
歩幅はできるだけ広げた方が良いのですが、絶対守っていただきたいのは、普段あまり歩いていない人は、最初のうちは無理をしないでゆっくりと、しかも少しずつ歩幅を広げていくようにすることです。
生理歩行の効果
歩く速度(歩行量)によって、効果が変わってきます。
第一生理歩行
ゆるやかな歩調。消化器系機能増進に効果があり、精神安定効果もある。最も基礎的な歩行である。速度は身長175センチの人で時速3.8キロ、1分間に63メートル程度、155センチの人では時速3.2キロ、1分間に54メートル程度です。
第二生理歩行
速歩。運動支持系機能が増進する。筋力、骨強度、関節潤滑が高まり、気力、活力が充実する。速度は歩行の中では最も速く、身長175センチの人でジ時速6.8キロ、1分間に110メートル程度、155センチの人では時速5.6キロ、1分間に94メートル程度です。
呼吸循環系歩行
やや速歩。呼吸循環系の機能修復、増進に効果。速度は身長175センチの人で時速5.3キロ、1分間に90メートル程度、155センチの人では時速4.6キロ、1分間に74メートル程度です。
泌尿器系歩行
平常歩行。泌尿器系の機能修復、増進に効果。速度は身長175センチの人で時速4.8キロ、1分間に80メートル程度、155センチの人では時速4.1キロ、1分間に68.4メートル程度です。
注意する事は、普段あまり歩いていない人は、いきなり第二生理歩行に入ってはならず、基礎的な第一生理歩行から入り、徐々に歩幅を広げ、速度を上げるようにします。
歩く時間 上記の4つの生理歩行の時間は、全て約40分間です。これは、歩行が30分を越えないと上記の効果がほとんど見られず、40分を越えると疲労を訴える人が急激に多くなり、生理性を失うからです。だたし、40分間というのはあくまで持続時間であって、20分を2回歩いて計40分としても効果はありません。あくまで1回の歩行で持続して40分間歩かなければ大きな効果は期待できません。そして、できるだけ毎日歩く事が大切です。また、最初のうちは絶対無理をしないで、少しずつゆっくりと歩く事から始めるようにします。
歩行時の呼吸
呼吸は呼気、つまり吐くことを基本にします。吐く時は尖らせた口から、吸うときは鼻から、呼気2回、吸気1回の「フーフー、スー」というリズムで呼吸します。歩行に限らず、動作時の呼吸は常に吐く事を基本にします。
私も毎日朝5時から40分をめどに歩いています。腰や肩が軽くなるのを実感します。また、朝のすがすがしい空気を胸いっぱい吸い込むと、体が浄化されるような気がします。誰でも今日から全くお金もかけずに実行できる事です。あとは皆様がやるかやらないかです。ぜひ、自分の手で健康を勝ち取ってください。
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