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  寝る姿勢と向きに気をつける

このホームページでは、かみ合わせのずれが様々な病気を引き起こす事をご紹介しています。これらは歯科医の一部には周知の事実なのですが、まだまだ一般的には知られていません。少しでもたくさんの方に知っていただき、クスリなどから離脱して健康を勝ち取っていただきたいと考えています。

下の顎は両端の二つの顎関節で頭の骨にぶらさがっています。試しに頭を前に倒してください。下顎は前の方に少しずれてくると思います。同じ様に頭を後に倒せば下顎は後方に、左右に傾ければ下顎もそれに同調して少し動くのがわかると思います。

関節のまわりには、靭帯があって、それである程度、関節の状態を保っています。靭帯がゆるむと脱臼などを起こしやすくなります。顎もかみ合わせが悪かったり顎をずらすくせなどがあると、顎関節の靭帯がゆるんできます。丁度、ちょうつがいのネジが緩んだドアのようにがたつきが出て不具合が生じます。あごも同じです。

赤ちゃんの時のお母さんの添い寝に注意

真っ先に顎がずれる要因は、赤ちゃんの時のお母さんの添い寝です。赤ちゃんをお母さんが寝せる時の状態を連想して見ましよう。お母さんと赤ちゃんの位置関係はだいたいいつも同じではないでしょうか。つまり赤ちゃんはいつもお母さんの方を見ながら寝る事により、枕や敷布団から顎に対して一方向からばかり持続的な力がかかることになります。

歯や骨などの硬組織は、強い力が瞬間的にかかると外傷となります。例えば骨折であったり歯の脱臼であったりです。ところが、弱い持続的な力は矯正力となります。歯の矯正も細いワイヤーやゴムの弱い力を持続的にかけることにより、少しづつ動いていきます。これは骨でも起ります。

赤ちゃんの骨や関節は非常にやわらかく、ちょっとした力で簡単に変形する可能性があります。とすれば、毎日寝る場所を交替する事が必要となります。その様な気配りをされている方は、少ないと思います。もちろん、赤ちゃんは寝ている間に結構動き回りますので常に一方向を向いていると言うわけではないと思いますが、やはり傾向というのは馬鹿にできません。

横向きで寝ちゃダメ

赤ちゃん時代を過ぎてしまった方は、今の自分の寝ている姿を連想してみて下さい。かなりの方が横向きで寝ているのではないでしょうか。実はこれも大きな問題を含んでいます。人間は本来上を向いて鼻で呼吸をしながら寝るのが理想です。これだけでかなり健康を維持する事ができます。

横を向いて寝ると枕の圧迫を受けます。上顎は頭の骨に着いているのであまり動きませんが(実は枕側の歯が押されて位置が移動して、やや内側に倒れている場合が多いです)下顎は前回述べたように、二つの関節でぶら下がっているようなものですので、簡単にずれを生じます。当然、下顎は枕に押されて反対側にじわじわとずれていきます。

横向きに寝る方は、鏡で自分顔をよく診てみて下さい。下顎が枕が来る反対側にずれているのではないでしょうか。ついでに言うと、そちら側の目の大きさが小さくなっていませんか。また眉毛が下がっていませんか。

横向きで寝る原因―口呼吸

口で呼吸する人は、寝ていると舌がゆるんでのどの方に下がってきます。その結果、気道をふさぐようになり、軽い場合はいびきを、重くなると今問題となっている睡眠時無呼吸症候群になり、突然死の原因になったりします。そのため、無意識のうちに呼吸の楽な横向きに体勢を入れ替えてしまいます。道で人が倒れていて意識が無い場合は呼吸が止まらないように昏睡体位といって横を向かせます。

また、40肩や50肩といったものも、横向きで寝る事によって腕が圧迫される事により、起きる場合が多いと聞きます。もちろんそれに色々な要因が絡んでいるのでしょうが、引き金に成りうると思います。心当たりの方は気をつけてみて下さい。

横向きで寝る原因―枕

横向きになるもう一つの要因として、枕があげられます。結構高い(高さが)枕をされている方がいらっしゃいます。それに上を向いて寝ようとしても、枕に押されて頭が前屈してしまい、これも気道を狭めてしまいます。救急蘇生術を行なう場合はまず気道確保として下顎をぐっと引き上げます。丁度反対の状態になります。また、首の骨(頚椎)は前に向かって湾曲しているのですが、それに対して逆の力がかかりますので、それもあまりよい事ではありません。

枕はしないか、低めのものにしてください。今流行の低反発素材を使った枕は頭が安定して寝心地が良いそうですので、使われる場合はなるべく低めの物にしてください。

オススメ!手作り安眠枕

手作り安眠枕を一つ紹介いたします。まず、バスタオルを用意してください。その長いほうをくるくるまいてください。そして両端を折り曲げて輪ゴムかひもで留めてください。するとタオルのわっかができると思います。そこの真ん中に頭がはまるようにして寝てみて下さい。頭が安定し、首もサポートされますので非常に寝心地が良いです。ぜひ安眠のために試してみて下さい。

同じ様な力のかかり方としては、ほお杖があります。これもかたての場合は、ほお杖をついた反対側へ下顎をずらす力がかかります。両手でついた場合は、下顎を前か後かにずらす力が働きます。くせを持っている方は気をつけてみて下さい。